「幸福への探求」に関しての覚書 【第3回:過食症も潜在意識の指令で】

【第3回 過食症も潜在意識の指令で】

 此処では或るご婦人の過食症の状態を挙げて、其の原因、心の在り様とその対処法を示しています。 

 私達は絶えず外来の有形無形の刺激を五官で受け入れ、それが精神衛生上有害なものを多分に受け入れて、潜在意識に歪みを来たし、生理的又は客観的現象に悪い影響を及ぼしている。

 自らが意識しない機械的刺激に対しても潜在意識は素直に反応することが分かっている。(サブリミナル効果)(本文から) 

 人間は心に深い傷を受けると心の苦痛を覚える。人間は誰でも苦痛から逃れたいという本能(防衛機能)を持っている為に、それが潜在意識的に自律神経系に対して作用し、苦痛を意識する時間を出来るだけ少なくしようとして、大脳の血液量を少なくする目的で、胃の方へ食物を運び入れ、血液を胃の方へ血液を集中させると解説されています。結果として大脳の血液量が減ることは、大脳に酸素が十分いかなくなり意識中枢が十分に機能しなくなることで、苦痛を和らげると考えられる。(私達は誰しも心に心配や不安を抱えていると、無性に何でも食べたくなる経験があると思う)

 その結果として、体重の増加を来たし、脂肪やコレステロールの増加、足への負担の増加による関節通などを引き起こす結果となり、ひいては高血圧、心臓疾患、糖尿病、リューマチ等に移行することになるということです。

 要するに内心に不安や心配、強い情動(心の歪み)があることを物語っていることに気付くことが大切ということです。またこの逆の拒食症についても同じことが言えます。この事には性的な強い情動が隠れていることもお伺いしたことがあります。

 これら全ては自己を防衛することが却って思考力を減退させ、精神的にも肉体的にも自己を破壊する行為であることを忘れてはなりません。

 先生は、こうした心の歪みを改善するには次のようなことを挙げておられます。

1.過去の出来事を秘密として残さず、過去をすっかり清算して心を開放すること。

2.現在抱いている不安や心配に捉われないこと。

3.深い罪の意識を清算すること。

4.自らを赦すこと。(この4項目を具体的に理解しましょう)

 

 即ち、自らの心の在り様を真に理解することです。しかし、これがなかなか難しいのです。

誰しもが自分の置かれている精神的にも現実的にも其の状況の真実を観たくないものです。それに困難が伴えばなおさらで、他人から指摘されることに対しては更に強い拒否反応を示すことになります。

 更に先生は人間の精神界における自然法則の無知に起因することが多いためと思われる。」

平和なそして幸福な生活は、正しい精神生活の上にのみ築かれることを銘記しなければならい。」と記されておられます。

そして更に自分の遠い過去の意識の底に沈下した深層意識が、己の運命を作り上げて行くともあります。

 

 次回は、現代の私達の心を捉えて離さない不安の原因、その解消法を見て行きます。

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